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おばあちゃんが亡くなってから随分と時間が過ぎた。
私は学校の夏休みを利用して、十数年ぶりにおばあちゃんの家を訪れた。
遠い記憶の中にある、おばあちゃんの家。
しばらく私はおばあちゃんの家に滞在し、
仕事で忙しい両親の代わりに遺品整理をする事になった。
ふと目に付いた裏庭の蔵。
「鍵が掛かっているのか、開けられない」
親戚が言っていた言葉も気になり、私はその扉へと手を掛けた。
――カチャン・・・
手を掛けた瞬間に鍵が外れた音。
軋む音を響かせながら、開いた扉の向こうで待っていたのは、
「付喪神」と名乗る5人の青年だった…。
御話
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